渡波、黄金浜に400年以上の歴史を持つ太鼓の音が鳴り響く。
Gold Beachの眠れる獅子が踊りはじめた。
日は沈みまた日は昇る歴史の中で、人々に幸をもたらし、勇気づけ続けてきた獅子の舞。
今日こそ正月。始まりの日。
「始まりの写真」撮影でヒロキに案内された、石巻市渡波の黄金浜会館。
映画上映のイベントが行われていた。
コカコーラとポップコーンを片手に人々は思い思いの時間を過ごす和やかなひととき。
住宅地でもあるこの地区の人たちは、大津波の被害で多くの住居の一階部分は壊滅したものの、残された2階部分で、改築のめどもたたないまま、多くの人が今も生活を続けている。
正月行事として、400年以上の歴史を持つ渡波の獅子舞。
保存会の一つの千寿会に所属するヒロキは、多くのボランティアの人が集まった、この日に急遽、千寿会に同志の皆様に声をかけて、獅子舞の披露をしてくれた。
イントロダクションの外での笛太鼓の拍子につられ、近隣の人々も集まり始める。
この地に受け継がれ続ける、文化の深さを感じる瞬間。
津波によって多くの人や財産が流された。
だが、人々の心意気は決して流されはしない、伝統の奥深さ。
この地に根付く獅子の魂は、流されたりはしなかった。
獅子の舞は、あの日襲った大津波の様に人知が及ばないことを、語りかけてくるように感じる。恐怖、孤独、自然との調和、助け合いとユーモア。なにか全てのことを受け入れてこの地で舞い続けてきた獅子。
そして優しさを持って、人々に幸をもたらしてきた獅子。
「石巻の仮面ライダー」ことヒロキ(勝手に命名しましたが)には、心から感謝を申し上げたい。
また、渡波の皆様にも、心からお礼を申し上げたい。
こんなに素晴らしい文化遺産を紹介させて頂けるのは、光栄でもあり、このことで、何か支援に繋がることが起こることを期待もしたい。
幾多の苦難を乗り越えて、
この被災地にて、400年以上もある歴史を直に触れることができて、
この被災地にて、400年以上もある歴史を直に触れることができて、
改めてこの地の「始まり」を感じることができた。
「石巻の仮面ライダー」渡波、黄金浜の獅子は健在だ!
2011.8.2. 安藤 毅
「始まりの写真」プロジェクトでは、インターネット上に写真を保存することによって、
いつでも皆様の写真を取り出せるという状態を目指して参ります。
不都合のある方は、お申し出下さい。
0 件のコメント:
コメントを投稿