〜仮面ライダーが見守る町。渡波地区に実在したライダーの正体とは?〜
日本漫画の巨人、石ノ森章太郎ゆかりの地、石巻市にて「始まりの写真」撮影を行って参りました。
大津波の被害を受けた市内の商店街には、石ノ森章太郎が生んだ仮面ライダー、ゴレンジャー、サイボーグ009のキャラクター像が今も展示され、町を見守り続けています。
商業ビルを改築した市庁舎の正面玄関前は、仮面ライダーV3像が建ち、市民を悪から守っている様でもありました。
〜石巻の仮面ライダー 第1話〜
私たちが、石巻市に到着した2011.7.10のお昼ごろ、ちょうどその時は、宮城県沖を震源とする地震があり、太平洋岸の広い地域で数日ぶりの<津波注意報>が発令された直後の時刻でした。
仙台市内から移動中の車内にいた為、そのような事態は全く把握せず、石巻市内の避難地域にまで車で潜入した後、今回の案内をお願いしていたヒロキに連絡を取ると、
「津波注意報で、みんな避難してます。安全なところに避難して下さい。」
との返答。
今居る場所の辺りを見渡すと、大震災当日明らかに大津波が到達している場所であることが見て取れる。慌てた私たちは、土地勘がないながらも、少し、人が歩いている市庁舎の駐車場に移動して、ヒロキを待つことに。
待つこと数十分、ヒロキは250ccバイクで現れた。
これが、石巻の仮面ライダー、ヒロキとの対面の瞬間だったのです。
以前は舗装されていたであろう、でこぼこ道を砂埃をあげて走るヒロキのバイクは、私が子供の頃憧れた、ライダーそのものでもあった。
ヒロキの住む渡波地区は、浸水の高さが一階部分の軒下にまで達し、この地域の住宅の一階部分は壊滅している。ただ、ほとんどの住宅が全壊は免れたため、無事だった2階部分にて生活をしているという。ヒロキも例外ではない。それはそれで、不便は多く、これからの不安も大きいという。インフラも壊滅したこのエリアは、震災後3ヶ月が過ぎて、やっと電気が通ったという。
一階屋根の下部分の外壁に浸水の跡。
ヒロキの家のポストは、津波に流されてしまった為、同じく津波によってどこかから流されてきたオーブントースターをポストとして利用している。まるで、身を隠して生活をするライダーのアジトのような光景。
〜石巻の仮面ライダー〜
「変身」
つづく
渡波地区で行った「始まりの写真」撮影は、ページを改めて紹介致します。
「始まりの写真」プロジェクトでは、インターネット上に写真を保存することによって、
いつでも皆様の写真を取り出せるという状態を目指して参ります。
不都合のある方は、お申し出下さい。
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